これほどの戦慄を味わったことはこれまでで一度もない。

今日はすごいことが起こりました。クロサキ、これほどの戦慄を味わったおぼえがありませんよええ。
数学で毎日やって出す宿題があるんです。数Ⅰ・Aのチャート式なんですが、コレを自分のペースでいいから毎日やって自主添削して毎日だすんです。朝出さないといけないのですが、クロサキやるのを忘れてそのまま出さずに学校をでてしまったんです。
校門すぐのところで、クロサキがそれを思い出して、「あーチャート出すの忘れてたー。まぁいいや月曜に出せばいいんだー」とかK氏に言ったのです。言ってしまったのです。
クロサキは気付かなかったのです。すぐ後ろに数学教師がいたことを。
K氏に言われて気付いたクロサキは、そのまま十秒ぐらい硬直しました。数学教師はそのまま曲がり角を曲がりました。十秒後、すぐに戻ってきました。
クロサキはそのとき本気で死を覚悟しました。マジです。切腹を覚悟しました。絶対今の発言聞かれている! 死ぬ! 寧ろいっそ殺せ!!
しかし数学教師が戻ってきた理由は「弁当屋に行列が出てて待っているのがめんどくさい」ということでした。
何にも言われませんでした。少しほっとしつつもまだまだ硬直が解けてくれません。
なので、友人Kの助言を受けて、帰るふりをしつつマックによってそこで数学の宿題をしたのです。付き合ってくれた友人Kには足を向けて寝れません。
終わったあとすぐに学校にもどりました。職員室には、数学教師の姿がありました。なんてこった。いない間にこっそりチャートを机の上に置こうと思っていたのに。
仕方がないので職員室にはいりました。すると数学教師は「あれ、君帰ったんじゃないの? なんでいるん?」というような顔をしました。クロサキは無言で宿題を差し出しました。
そして数学教師、「コレもいいけど、ベクトルの勉強もしてね」とクロサキにいいました。クロサキの数学の出来なささはもはや数学教師にとってはお墨付きなのです。
とりあえず、先の問題発言を聞かれなくてホントによかったと思っているクロサキ