「陋巷に在り 儒の巻」

やっと読み終わった……なんだろうやっと、これほど読書に時間がかかったの、初めてだ。なんか、約三週間かかった……しかも文庫。
そう、「陋巷に在り」の一巻が読み終わったのである。
早速感想書くとします。


孔子伝とか言われているけど、主人公は孔子じゃなくて弟子の顔回という若者。
顔回……どっかで聞いたことがあると思ったら、去年漢文の授業でやったわ。確か、その漢文で「顔回が死んだ」から始まってた。出てきたっていうか、死んで出てきた(苦笑)それで孔子が猛烈に悲しんでてうんたらかんたらってやつだ。


ライトノベルのようなキャラクター小説ではないと思うので、こう書くのはどうかと思うのだが、顔回がいいと思った。そう「ジハード」のウィルフレッドみたいで(笑)。


つうか私がこの本一冊にこんなに時間がかかっていたのは、お恥ずかしい事ながら私の頭が文章についていけなかったようなんである。200ページはどんどん読めたのだが、陽虎、が登場してきたあたりからきつくなった。
しかも200ページから一週間ぐらい間が開いてしまった。間が開いてしまった理由は知らない。つか、わからん。無意味な一週間だった。
しかし、きつくなっても酒見賢一氏の小説はページをどんどんめくりたくなる。
面白くて、続きが気になってページをめくりたくなるのだが、頭にはいっていなくてついていけないという。
そのあたり、クロサキ、本読みとしても人間としてもまだまだ未熟だといえよう。
一巻を読み返してから二巻に行ったほうがいいかもしれない。
どんなにきつくなっても、全巻読破したい。


ちょっと不安なのは「完結と同時に顔回死んだりしないだろうな?」ということだ。
顔回孔子よりも先に死ぬ人なのである。若死にの人なのである。孔子の最愛の弟子で、その才能を惜しまれつつに逝った人なのである。この辺すっごい適当なことをクロサキは言っているが、多分間違ってはいないはずであ。
なので、少し不安。