陋巷に在り 劇の巻

陋巷に在り」の第6巻が読み終わりましたー!!
全13巻。ちょうど6巻とか7巻が折り返し地点なんじゃないんだろうか。シリーズモノって、はやく続きが読みたいんだけど、終わらせたくないような、そんな感じがクロサキの中であります。そーいったことは主に嵌った小説で多いんですけどね。「ジハード」とか「kishin−姫神−」とか。特に「ジハード」はそうだったなぁ。


6巻の見所ポイントは、孔子がバトルしているところでしょう。もう4メーター近くの矛を軽々と振り回したり、一瞬で2人ぐらいぶっ倒したり、もうスゴイ。今姉が一巻の峡谷の会で、孔子が気合で相手の呪術を払ったりしている所とかよんでるんだけど、多分読んだら笑うな、この辺。
子路、自吻の覚悟の図とか、それで「この愚か者が!」とかやって子路を殴って気絶させてしまう孔子とか。ここは好きな場面だな。
後感想。
顔回、五六をボコボコに殴る。読んでて「どうした!!」とか思ったけど、やはり彼がやることにはそれなり(かなり?)意味のあることだった。ただバシバシはたくだけじゃなかった。この辺は五六の顔回に対する葛藤みたいなものが描かれていた。
・最初一瞬だけ出てきて、後は出てこなかった公冶長さん。7巻で出てくることを祈ろう。ちょうど尼丘に子長さんはいるし、顔回は尼丘に行くし。ところで子長さんが「鳥のことばを話せる」というのは決して酒見氏の脚色ではなく、実際にそうだったらしいですね。
・なんだかんだでこの巻は悪悦の出番が少なかったなぁ。まぁ、前巻で少しでしゃばり過ぎなので、別によし。出てきたら出てきたで、貴方顔回という単語に過剰反応しすぎなんですよ。ほんと。
・簱がピンチに。なんだろう一巻読んだ所だと、簱がこうなることなんて全然想像できなかったのに。子蓉姐さん悪! でも、なんか子蓉姐さんは憎めないんだよなぁ。悦と違って。
・なんか、5、6巻になって、子蓉姐さんがあんまり嫌いじゃなくなってきた気がする……。

後この巻で個人的に燃えたのは、費城との戦いだった。子路の作戦が成功しつつも失敗、とか、取り憑かれたように戦う不丑とか、勢いで魯城にいって孔子達は四面楚歌とか。この辺は個人的には燃えた。最終的に費城の二人は斉へ逃亡。孔子が悪いというか、悪悦に翻弄された二人だけど、ここまで来てこれからの出番はないんだなぁと思うと、なんだか少し悲しい。二人が最初から悪悦に翻弄されなくて、孔子の言う言葉に耳を傾けていれば、こうはならなかったのだろうけど。


七巻……特に簱がどうなるのだかが気になります。読みたいなぁ。