陋巷に在り 医の巻

陋巷に在りの7巻、医の巻がやっとこさ読み終わりました。後残り6冊。
そう考えると「残りあと6冊で終わっちゃうんだ」とか思ってビクついてます。

7巻感想。
・この巻では「病んでしまった簱を南方から来たお医者さんがどうやって治療するか」ということが大半。そのかわり今まで主人公の割りに出番が少なかった顔回がたくさん出てきてくれて嬉しかった。(そのわりにあんまり活躍してはいない)子長さんもたくさん出てきてくれて嬉しかった。
南方から来たお医者さん、医ゲイ(ゲイの字を出すのがメンドクサイ)。この巻はかれが主役だった。というか彼以外活躍していない。医という一点において、儒である顔回はなにもできないから仕方がないが。しかし不適ににやりと笑う所がかっこよすぎ。自信過剰も一定値を超えるとある種のかっこよさになることがわかった。よって医ゲイ先生と呼ばせていただく。
しかし治療中に怪力を発揮する簱にちょっと笑った。わ、笑う場面じゃないんですよ! ホントは。見ていて超痛々しい場面なんですよ。笑っちゃダメなんですよ。ホントは。
・巻を重ねるごとに、五六のヘタレ度が増していく。嗚呼増していく。……仕方がないっちゃあ仕方がないんだけど。医ゲイ先生が五六をめったぎりにしている所とか、ね。
・簱の治療中、五六、子長さんは子蓉によって間接的に操られ、医ゲイ先生は一人奮闘。そんな中顔回一人、魂が本当の意味であの世に行っていた。なんだろう、顔回のこーゆうところがすきなんだよなぁ。
・大半が簱の治療だったが、孔子とかが全くもって出番がなかったわけではない。医ゲイ先生が出てくるまでは孔子と子蓉姐さんが面会していた。顔路パパが孔子に激怒するという、非常に貴重なところも見られた。子貢が子蓉姐さんを見て慌てふためく姿も見られた。あんまりいい思い出がないからねー。(2巻3巻参照)
それにしても亡き顔穆といい、今回の孔子といい、子蓉を見た感想は共通して「顔徴在に似ている」というところが非常に気になる。顔徴在(どうでもいいけど、この名前を始めてみた時何故かアヒルみたいだと思った)は孔子のマミーで穆の初恋相手(でいいんだよね?)である。この二人が同じ感想というのはどういうことか。
顔徴在は一体どんな人物なんだろう、という疑問も残る。ちょっとしたことは3巻に触れてあったけど。詳しいことは物語を進めていくうちに、わかっていって欲しい。


そうそうそれと久々に悪悦が出てこなくてスカッとした。ここかなり重要。