陋巷に在り 命の巻
陋巷に在りの十巻が読み終わった。やっと。。ええやっと。。。なんだか読んでる途中どっかやるわ、どっかやったまま放置だわ(コレは自分が悪い)、思いのほか日蝕がうんたらかんたらのところで相当足踏みしてた気も。。
- 作者: 酒見賢一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/10/29
- メディア: 文庫
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十巻の紹介文はいろんな所で見ても「遂に孔子出生の秘密が明らかに!」です。しかし今はまだ引っ張ってます。まだ回想で孔子は生まれてません。
面白い、と思うところは、顔穆は「子蓉が徴在に似ている」と感じ、大長老のお付の下は「(大長老さまは)簱を徴在に重ねているらしい」というところだった。それだけでも子蓉と簱は似ている、というところだ。
で、孔子出生云々というか、顔徴在の過去話だけど、この顔徴在のキャラも濃い。特に「やってられっかー!」というノリで重大な任務というかを投げ出して丸一日帰ってこなかったエピソードは痛快だ。(結局その重大な云々はやりましたが)兎を捕まえて食うシーンとかね。
さらにこの巻は3巻以降全く姿を見せなかった(悪悦がちょっかいだして病気になった)伯牛さんの治療が医ゲイ先生によって行われ始めたのが個人的に嬉しかった。ものすごいことになってるけど……。伯牛さんは是非治ってほしい。このまま「少正卯宅をちょっと覗きに行ったら悪悦という最低最悪野朗によって病気にかかった」キャラとしてだけで通ってしまう。そんなのあんまりだぞ。
医ゲイ先生は伯牛先生を治すことは出来るのか!? 悪悦の策略は何処まで続くのか!? 孔子は成城を壊すことは出来るのか!? 顔回の孔子に対する感情は!? 子蓉と顔回の関係は?! そして勘当された徴在が尼丘に戻ってきたのは何故!? だだだん!
というところで、11巻に続くらしいです。なんかいろいろほったらかしというか、結局なにも解決できていないこの巻。まぁ解決できたと言うのは、酒びたりのんだくれになっていた子蓉姐さんが復活しつつあるということですか。