バンクーバー五輪感想(男子シングル)

時間たっちゃったし今さらかよって感じですが、バンクーバー五輪の感想に行こうと思います。男女シングルと、ペアをちょろっとだけです。
個人的に読まれる方は、私が
※現在のジャッジングシステムに違和感を感ている。
※今回の採点に、異議がある
※男子はクワドジャンパーを応援している。
※嫌いな選手は少ないですが、その少数の選手がかなり嫌いです。
※女子選手で、ダブルアクセルを3回目一杯入れているのに上位にいる選手があまり好きではない。
※生放送で見られなかったので、NHKのアンコールでやった選手以外は見れてません。なので、ようつべの神動画を待っております。

ということを留意してくださるとうれしいです。


今回は男子シングル編。



○五輪の魔物様が大活躍。

すごい……五輪の魔物様が暴れまくっている。というのが、第一の感想だ。
ジュベールアボット、コンテスティ、ベルネル……。崩れてほしくない選手たちが崩れていくのは切ない。ベルネルは体調が戻らなかったのだろうか。。スケアメの時から体調が悪そうで、ユーロの時激やせしていて。だけど、フリーで他のジャンプがどんなに崩れても、4回転だけはキッチリと決めるベルネルは素敵だ。五輪の時に神ベルネルが降臨すると信じていたことに後悔はしないぜ!
アボットは立て直してくれてうれしかった! 4回転は失敗してしまったけど、他のジャンプは綺麗に決めて。
ジュベ……お前ルッツで! ショートのあのルッツで!!! ああああもう!!! 4回転ステップアウトはともかく、ルッツ!! あのルッツさえ転倒しなければ……って思っちゃうじゃんか!! なんで変なジャンプ……! ロスワールドの時も、
コンテ……今回の五輪で、一番崩れてほしくなかった選手です。ショートはともかく、フリー。コンボが一個もつけられなかったなんて……。


○お前かよライサ。
高橋が3位発進でプルが1位で、じゃあ間に入れるのだれだよ! って思ったら、


お 前 か よ ラ イ サ !


何この、ライサチェックのお前かよ感。いや、分かりますよ!うんわかる!だって世界選手権もグランプリファイナルも優勝したしね。


実は、このシェヘラザードのプロ。私はあまり好きではない。
だってシェヘラザードはお姫様でしょ? そしてフィギュアでも女性スケーターが多く滑っている。有名なのは、伊藤みどりミッシェル・クワンといった大御所だろうか。私はみどりのしか見てはいないが、伊藤みどりのシェヘラザードは凛々しくて、女性らしいけれどもしたたかなシェヘラザードだった。
だけどこのライサチェックのフリー。男性らしい逞しさにも欠け、しかし女性ではない。何というか、なよいのだ! そのなよいが、見ていくうちにだんだんと違和感になり、これはダメだ。ライサには合わない。という、自分の意見の結論に至った。シェヘラを男性がやるならば、それはもしかして中性的な男子の専売特許なのでは……と、思わなくもない。……うん。柴田嶺がやるなら、全然ありだな。
つうか、


ジョニーがこれをやれば平和だった。




○軸ブレても降りられるプルさんはすげえ。

JGPファイナルの羽生を思い出した。
マスコミさんはプル=技術(ジャンプ)というような報道をしているけど、それには同意しかねる。プルはすべてを兼ねそろえた素晴らしいアスリートだ。
ただ……今は昔のような、繊細で綿密なステップではレベルが取れず、エッジを深く使っていかに多彩にステップが踏めるかがレベルをとるカギになってきている。それはちょっとなー。と思うのだがそこはともかく。
やっぱりプルの演技は好きだ。タンゴ・アモーレはショーで見た時よりも印象がいいし、アランフェスも編曲が良くなってきている。
僅差でライサに敗れたが、3年ブランクがあり、そして金を取るためのトレーニングを積み、アマチュアの舞台に戻ってきてくれたプルに私が言えることといえば、
おかえりなさい。帰ってきてくれて、またあなたの演技が競技で見れてうれしいよ。
という言葉だ。


そしてプルさんのバンクーバー五輪出場で銀メダルを取ったことの最大の功績は、フィギュアスケートという競技に希望を与えたことだと、私は感じる。27歳はフィギュアではけして若い年齢ではなく(寧ろ老体とも)、さらに3年のブランクは甘くなかったはず。(結局ブランクが仕事をしなかったことになるが……)
だから27歳のプルさんを見て今回思ったのは、フィギュアは若い選手だけではない。年をとっても、まだまだ出来るんだ。ということが見られた気がします。個人的に。



○ええ!? パトリックが!?

何故こんな上位に……?
パトリックの順位にちょっと不満です。スケーティングは確かにいいけど、小塚とどっこいどっこいに見えるのは私だけ? ステップレベル4プラスGOE+2かぁー。これは出過ぎ。
全体的に出過ぎだと感じました。だってフリー4位ってことはフリーの高橋よりもいいっていうことだ。3A転倒したのに。
これはちょっとなー。ステップ以外の印象が、あんま良くないんですよ。。いいスケートすると思うのに、発言とかを聞いているとイラッとしてしまう。


○久しぶりにいいジョニーを見た。

ジョニーは結構、波のある選手ですよね。今回はクワドレスだったけど、ワールド欠場でレベルアップして帰ってくるよって言っていたから、今後クワド飛んでくれないかなーと、思ったりもしている。
ノーミスできれいな演技だった。パトリックの上でいいと個人的には思ってしまう。


○タケシからダイスケへのバトン

「この表情!」やっぱり刈屋さんの実況はいいね。




○だれかデニスを休ませろ。

死んでしまうぞ。
四大陸出て、五輪出て、ジュニアのハーグワールド出て、もしかしてシニアのトリノワールドも出るのか………?
だれかデニス君を休ませて!




○男をあげた4回転――小塚とアドリアン

そんな「おまえクワド飛ぶの〜?」という、クワドか非クワドか、若干クワド否定が入り混じった空気の中で、キッチリと決めてきた選手がいる。ランビ、プル、ベルネル。そして、五輪という4年に一度の大舞台で、初めて決めた二人の選手。


日本の小塚崇彦と、スウェーデンアドリアン・シュルタイスだ。


小塚が四回転を決めたとライブリザルトで見た時、やったああああ!って叫んだよ!
シュルタイスが4回転成功+ノーミス+自己ベスト更新を見た時、やったああああ!って叫んだよ!


つか、前衛的という点については、シュルタイスが五輪の裏1位だろ。殺傷能力+前衛的+ブリザード+拘束服脱走+絶叫のシュルタイスのフリー。今回の五輪で、これに勝てるプロねぇよ。
バンクーバーの客レベル高ぇ!!


そんなわけでこづとシュルタクワド成功おめでとう!




○クワドか、非クワドか。

個人的にはクワド肯定派です。
だって、女子でクワドを飛べる選手はめったにいないし、アイスダンスはジャンプ飛べないし、互いの息を合わせることが重要のペアだと無理。
だから、クワドを見られるのは男子シングルだけなのだ。
それなのに点数が出ないのを気にして飛ばない選手が多いのは、何となくもったいない気がする。




書き足すだろうけど、とりあえず暫定的な感想でした。