氷上の美しき戦士たち(男子シングル編)

※加筆あり
田村明子さんの著書をパロってみました。「氷上の美しき戦士たち」、と題して、そろそろシーズンインになるので「この選手がいいんだって!」というのを紹介。ミクシーではよくやるのですが、こっちではやらないのでたまには良いだろうと!!


さー、男子シングル編です。ま、女子シングル編やらないけど(苦笑)。前の日記にも書いたけど私は中野オタだったのが男子オタになっただけなのでね!!


ジェレミー・アボット(Jeremy ABBOTT)USA

フィギュアスケート男子シングルソーhttp://sortfs.zzl.org/1011sort.htmlで、羽生もプルもヴォロも抑えて必ず1位になるのがアボット。何でだー、俺、こんなにアボット好きだったっけー?とか思いながらも、、、実を言うと、ワタクシはアボットのスケートがある意味理想的だなと思うのです。
と言いますのも、クワド+六種トリプル、スピンがうまい、スケーティングの質よし、音楽解釈能力あり(バンクーバーFSのPCSはジョニーや小塚君より上ではありませんでしたっけ。確か、INの部分が8点台だったので、小塚君より上だったので驚いた覚えがあります)、、、と、こんな感じ。でもアボットの、ワタクシが一番好きなところは、曲によって滑りの質が変わって見える、というところ。これは結構、貴重なものなんじゃないかなー。
動画はバンクーバーシーズンのFS「交響曲第3番オルガン付き」。もーね、滑る楽譜になってる! ホント、この演技出来てりゃメダルいけたんじゃねーのか……?と思うよ!!
クワドありで6種トリプル、ステップからの助走ナシダブルアクセル(コンボに+3あり、コンボ含む2回のトリプルアクセル)、曲想にあったトランジョンなど、「現行採点法最高峰の演技」。「技と技のつなぎって何?」と思う人は、是非見てほしいと思う演技。


羽生結弦Yuzuru HANYU)JPN

全日本4位、四大陸選手権2位、と来てここから上ってくるか、という日本の未来のエース。(今はホープだろう)初めて世界ジュニアに出場した09年から応援しているけれど、2年でここまで来ると思わなかったよ!!
後述のヴォロノフとはまた違ったトリプルアクセルのかっこよさがある。高さと飛距離があって、さらに着氷の時のエッジが深くて流れがある。柔軟性があって、ビールマンスピン、レイバックイナバウアーなんかも出来るけど、彼の最大の武器はジョニー曰く「音楽を取り入れる」事の出来る能力かと思う。
動画は「ホワイトレジェンド」も考えましたが、ここは恐らくファンをつかんだプログラムであろう、エキシビの「Change」。ワタクシはこのプロで、はにゅーのファンになりました(08年メダリストオンアイス)。いや、全日本の「ホワイトレジェンド」が最高なんですけれども、カメラワークが最悪なので挙げる気にはなれない!


セルゲイ・ヴォロノフSergei VORONOV)RUS

妙に応援している選手(苦笑)。金髪でイケメンやないの、と思って見てみると、割と演技はお耽美じゃありません。でも何と言うか、ちょっとした手の使い方とかが結構綺麗。伸びる方ではないと思うけれど、ノーブルなスケートだなーと。08年の世選で、解説の樋口豊さんが「音楽を表現するっていう、先天的な能力はありますよね」と仰っていませんでしたっけ? 個人的に彼の美しさっていうのは、一瞬に凝縮されたものかな、と思っています。
あと彼の場合、何なんですかあのバカ高いトリプルアクセルは(笑)。あほみたいに高いアクセルはろしあん特有のもんですが、彼の高さは別格ですよ。
今季頑張ってほしいなぁ。ロステレコムが激戦地になってるけど(なんせ、メンショフさん、ガチ君、はにゅー、ミハル、トマシュ、ハビー、アボット、ムロズさん、ロゴジンとブチ当たっている)、本当にね!!
動画はロシアンナショナルのエキシ「キャンドル・ライト」。腹チラが気になる。。。いや、一番好きなのは「シンドラーのリスト」「革命エチュード」なんですけれども、、、この「キャンドル・ライド」、妙に好きです。


ミハル・ブレジナMichal BREZINA)CEZ

トマシュの後輩。スケールの大きい滑りと、滞空時間1秒というビックジャンプが特徴。かれも万能な選手ですよねー。ジャンパーであり、スケーターであり、、やっぱり彼はオールラウンダー。もー、あのクワドサルコウなんですかwwwドン引きするぐらい高かったぞwwww
理由を聞かれると何でだろう、と思うところはあるんですが、やっぱ好きな選手ですねー。モスクワワールドの二種二回クワドは胸が熱くなったぞ!
動画はユーロの「鼓童」。なんだろー、チェコの先輩後輩は、こーゆうの好きなのかwww
あ、日本のアイスダンスでおなじみのリード兄弟の妹のアリソンちゃんと付き合っているそうです。リード組のブログで家族公認なのを見て爆笑した覚えがありますwww


ブライアン・ジュベールBrian Joubert

ずっと前は苦手でしたが、09年ワールドで、ダブルアクセルで転倒したところで、失礼ながらも可愛いと思ってしまった(苦笑)。
四回転は勿論好きなんですが、ジュベールは何と言うか音楽と自分の歯車がしっかりかみ合ったとき、すんごいかっこいいのですよ。第九の続行は嬉しいです! これ、本当に神演技が見たいなと思うプロなので。
動画は07年スケートカナダのSP。トリノワールド「Rise」は大好きだけど、ここであえて「All for You」。カート・ブラウニングが振り付けたというこのプロ、どうやらお蔵入りしてしまったようだが……。これ見て、ジュベールで初めて「かっこいい」ではなく「美しい」と思ってしまいました。


○アレクサンダー・マヨロフ(Alexander MAJOROV)SWE

ろしあん遺伝子のスウェーデンの選手。父親のアレクサンドル・マイヨーロフはミーシンのところに行く前のヤグディンのコーチ。ソ連崩壊後に一家でスウェーデンに移住、そこで育った選手であります。
何も予備知識もなくなんとなーく見てみると、「あれ、ちょっとヤグディン思いだす?」と思ったワタクシ。ちょっとお顔がもちもちしているところかな。
ちょっとジャンプがそろーりそろーり入っている所が気になる。が、何かが突き抜けたのか、「オースティンパワーズ」が結構面白い。スウェ男子の良心は君だと思っていたのに。。。まぁ、面白いからいいけど。でも彼の遺伝子はやっぱりスウェじゃなくてろしあんだと思うなぁ。


トマシュ・ベルネルTomas VERNER)CEZ

実はワタクシ、バンクーバーシーズンのトマシュの演技が、怖くて見れないのデス。。いや、だってさ、スケアメの時ずっとインフルで、体調が直んないままバンクーバーで、、いやぁ……神演技が見たかったんです。。彼も結構並みのある選手。
高いスケーティングスキルに、レベル4をマーク出来るほどのステップ。それから……やっぱり決まった時のトマシュのクワドは惚れ惚れするほど美しい。
動画は「雨に唄えば」。おっしゃれーなプロだと思います。にしても、元からイケメンなトマシュがさらになんかこう、、垢抜けたっていうのが正しいのかよくわからないんですけれど。「勇名トラ」の時が懐かしくもあり、「雨に唄えば」がとてもかっこよくもあり……。


ケヴィン・レイノルズ(Kevin RYNOLDS)CAN

四回転の申し子。覚えたジャンプの順番が、4回転サルコウ→4回転トウ→トリプルアクセルっていう話は本当なのか……?
人間離れした妖精さんのような雰囲気がちょっとあるが、20歳にしてフィギュアスケートの歴史に名前を刻んだ。ショートでクワド×2は、彼が初めて。クワドの高速で回るスピンも特徴だと。ジャンパーだけど、スピナーでもあると思うぞ! 課題だと言われるスケーティングも良くなってきてる。あとは……頑張れ!
あと、2010年4CCの表彰式を見るとわかるんだけど、一緒に台乗りした誰よりもスタイル良くてびっくりした。確かに、アダムは美男子だがスタイルはあんまり良くないし……。
動画はスケアメ2010SP「モーニン、ドラムサンダー組曲」。ここから伝説が始まると良いよ!!


○コンスタンチン・メンショフ(Konstantin MENSHOV)RUS

28歳のベテランにして昨季GPシリーズ初参戦、さらにフリーで2回のクワドを飛ぶことができる、ロシア出身の不屈の化け物。昨季ナショナルでチャンピオンのタイトルを獲った。女神憑きという噂もある。勝利の女神よ、どうかNHK杯にもやってきてくれないかな。
165センチなのに、それを感じさせないなぁ。かなり滑りが大きい気がします。あとパワフル。こんだけ動き回ってるのに、2回クワド、トリプルアクセルが入っているのに、後半に入ってもキレが落ちないんですよ。すんごいスタミナあるんだなーと思う。
動画はフリー番長大爆発の、今年のユーロ。ベストマイコーです。


アルトゥール・ガチンスキー(Artur GACHINSKY)RUS

ミーシン家の秘蔵っ子。昔(2004年ぐらいね)は、竹宮惠子風と木の詩」のジルベールのような風貌の美少年でしたが、いつの間にか逞しい青年になっていました。ちょっと泣き。ガチ君を見ると、本当に「しょうねんって儚いな……」と思ってしまうのワタクシは。
ステップスキルはもう兄弟子(プルさん)より上な感じがするなぁ。ジャンプのタイミングが、とにかくプルシェンコに似てる。っていうか、同じ。本田武史も似ているって仰っていましたね。
プログラムはジュニア時代のFS「鏡・ナルキッソス」。振り付けはプルさんの「ニジンスキーに捧ぐ」のコレオグラファーでもあるユーリ・スメカロフが担当。ユーリさんガチ君の専属コレオグラファーになってくれんかのう……。少年期の儚い美しさを見事に作り上げた逸品。


○クリストファー・ベルントソン(Kristoffer BELNTSON)SWE

現在のスウェーデン男子の基礎でありながら、見る人間に「フィギュアスケートって何でもありなんだww」という事を教えてくれる稀有なスケーター。
なんかねー、彼は別の次元だったなーと引退してから思うのです。とにかく見ていて楽しい。べるるんのスケートは、、何と言うか、そう、見ているだけで楽しい!って感じ。競技としてこれやっちゃうのかwwwっていうのもあったしwwww
動画は07年に東京フィーバーを起こした「サタデーナイト・フィーバー」。途中いきなりX-JAPANの「フォーエバーラブ」が入っていて爆笑。開始3秒でいきなり手拍子とか日本人もwwwwwねwwwwww
にしてもこの顔面でプルヴァンデルペレンバトルコンテメンショフ世代か。スウェーデン人も変なタイマー付いてんじゃないのか? 可愛すぎ。


えー……こうやってちょっと書いて行きましたが、なーんかとってもわかりやすい。つまり見る人間が見ると「お前ロシア人とチェコ人とスウェ人のスケーターが好きなんじゃねーか!」と言われそうです。(それでも一番はアボットというね)今のアメリカ男子の若手で楽しみなのは、マイナー君、ドンブー、あとジェイソン・ブラウンかなー。ロシアはブッシュ君やジュニアGPシリーズ参戦組かのう。日本は……宇野田中日野辺りが頑張ってくれるかな、と楽観しています。
チェコ女子で、ミハル妹がジュニアでいるそうなので、そっちも楽しみ(ああ、ここは男子の話だった)。
個人的にツぼったのは、ウズベキスタンのミーシャ・ジー。何なんですかあの粗ぶるステップは。


ここではプルさんはかきませんでしたが、まぁ、プルさんはやっぱり好きなのですよねー。ただ、、、何となく「ソチのろしあん男子で誰が見たい?」と言われたら、ワタクシは「ヴォロノフメンショフ、ガチンスキー」と答えます。


こんな感じです。10月にはJO。そこからB級マッチが毎週始まります。そこからGPシリーズになるので……。
さぁ今季、どうなるかな。