2011スケートカナダ、中国杯、東日本選手権を終えて

一気に感想
スケートカナダ
男子シングル:フェルナンデス覚醒!! クワド二種持ちは強いが、一番びっくりしたのはPCSの伸び方! ちょうびびった!! でも「リゴレット」ならウル様のようなザビエル衣装がすごい印象に残ってるんだぜ。Pちゃんのエキシは楽しいですね。リストラされたリーマンが清掃員に転職って感じで! 皆大好きヴァンデルペレン兄貴は2-3-3というジャンプを飛んで、別の意味で皆を驚かせてくれたよ!! 上位陣クワド祭りでちょう楽しかったです。Pちゃんの転倒後の立ち直りの早さはすごいですね。
なんだか異様にオーサーがニコニコしてますが、あの方がオーサーから離れたら、なんだかオーサーから邪念が消えた気がしますwwwリンクサイドでなんです君の振り付けと一緒に踊っているのがちょっとかわいかった。

女子シングル:リーザの優勝は予想していました。ウル様、ヤグディン、プル、そしてガチンスキーと育てたミーシンが地方大会で見つけた子をスカウトしたんですよ? 生半可な才能じゃないはずです。フリーのレイチェルの崩れ方がどうしても気になってしまう。「エデンの東」の続行はうれしい悲鳴でした。あとは……アシュリーの「ブラックスワン」いいですねー。
個人的にビビッたのは、サラ・ヘッケンのFS。ショパンのワルツ、半分もなかったじゃんwwww

中国杯
男子:中国杯始まる前に、アボットの優勝は予想していなかったわけではないですけれど、「表彰台には乗るだろうなー」ぐらいにしか思ってなかったです。それ以上にジュベールグランドスラム、はーにゃとガチ君とナンソン君の「10年世界ジュニア表彰台組」(特にガチVSはーにゃ)がすっごく気になっていたので、アボットはどちらかっていうと、有香さんと共同作業で作ったプログラムの方が楽しみだったんです。したらまぁ……スゲー面白い大会だった!!! アボットのプログラムはSP・FS共にステキだったし、レイノルズのクワドループ挑戦とか、ガチVSはーにゃがFSで大自爆とか。
しかし! それもあるが、ここであえて叫びます!
クワドの中国ふっかあああああああああつ!!!!
なんそんくんこんなにうまかったっけ!? とも思ったしフリーで2クワド! フリーで2クワド!! めっちゃアジア顔のイケメンがクワドバンバン跳ぶとか、ソルト時代の中国の復活の前兆といっていいんじゃないのねぇ!!! PCSだって去年から比べると随分がったお!! もうもう去年は「あー・・・・・・シニアの壁にあたってるー」って思ってたのに! 10年世界ジュニア組の中で、GPシリーズで台乗りしたのは君が最初!
レイノルズの「クロノトリガー」に微笑む・・・・・・。アボットのPCSが高い、という声をちらちらと聞きますが、個人的には超納得、っていうよりももう、「やっとSSで8点台出た!」っていううれしさがありましたww

女子:コストナーの納得の優勝です。未来はカナダから一週間しかなかったけどよく調子を持ってきたなぁと思う。佳菜子が半端なくURないしDG取られたけど、個人的に心配なのはスケアメを通してマカロワ。「真の18歳ゾーン」に来ているような気もしますが、私はもう「ペトレンコのところに戻ってみたら?」と言いたい。ていうのもね、シーズン前のブッテルスカヤお姉さまが「マカロワがペトレンコのところに去ったのはとても愚かな選択」と仰っていたのがなんとなーく引っかかるからです。下がくるっていう焦りもあるのかもしれませんが。もちろんルガヴィツィンコーチはとてもいいコーチですが……。来週メンショフさんがNHK杯に出場するから忙しいのでは……とも(つったら佐藤有香夫妻、モロゾフ、オーサーのほうが忙しいんだろうけどさ)。



で。GPシリーズ半分終わったので、個人的ステキプロをいくつか。

今井遥SP「無言歌 Op109」
「ライモンダ」以来かなぁ、彼女の競技プロでいいなぁと思ったの。「カートゥーン・ヒーローズ」とか「朝からご機嫌」とか、エキシはいくつかいいのあったけど。このまま有香さんによってスケーティングが磨かれるといいなぁ。


サミュエル・コンテスティFS「ラヴィ・アン・ローズ」
ミスターコンテスティは毎年毎年凝ったプログラムを持ってくるので面白いです。ガンマン→休日のパパ→アンデス→指揮者になりきり→今年に来てバラ色の人生……。これ、嫁のセンスかなぁ。とか思いながら見ていたのでした。


鈴木明子「こうもり序曲」
JOのときより印象がいいかも。ステップのところで細かく音を刻んでいるのが印象的です。ルッツが大分よくなったなぁとフリーの最初のジャンプを見て思うのでした。未来やレイチェルがちょっと重そうに滑っている中間にあっこさんが滑ったので、なんだかすっごく軽やかに見えてしまいました。


高橋大輔「ザ・ガーデン・オブ・シークレット・ソウルズ」
なんとなく「バチェラレット」を思い出させるというか。振り付け師違うけど。


アシュリー・ワグナーブラックスワン
あんまり覚えてない(苦笑)けど、かなり好印象でした。


アルトゥール・ガチンスキーFS「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
もうこれ爆笑するしかないっしょ。「人間の女性に恋をした悪魔の葛藤を〜」っていうプログラムだが、「ナルキッソス」と同じにおいがするんだよ! 同じにおいがしつつ、イロモノ的なにおいもするんだよ!!(爆笑)


ジェレミー・アボット「素敵なあなた、Sing Sing Sing」
この辺の世代がSing×3やってると「おっさんがノリノリやのう・・・」と胸篤になるんですが、サスペンダーの使い方が本当にうまくて、だけど気取ってなくてさらっと使うのがいいですね。「ライフ・イズ・ビューティフル」をさらに進化させたというか。
しかしアボットの本領はFSでも充分に発揮された気がします。


ジェレミー・アボット「エクソジェネシス交響曲第3部」
スケオタの間では非常に楽しみにされていた今作品だけど、こう、、例えばはーにゃの「ロミオとジュリエット」みたいに一気に人を世界に巻き込む、というのではなくて、ずーっと見てても飽きないし寧ろずっと見ていたい、と思わせるプログラムというか……。うまくはいえないんですけれども。イメージで言えば、静謐な空気を持った綺麗な器の中に、透明な水で満たしていく感じというか。。。意味わかんないですね、すみません。


宋楠FS「ハンガリアン狂詩曲」
あれ!? こんなにうまかったっけ? っていうより、いつの間にか大分滑れてステップもよくなったなぁとびっくり! 中国選手らしく、スケールの大きい曲にも負けてないのがよかったなぁと思う。SPの「レクイエム・フォー・ドリーム」とか。彼はビックジャンプの持ち主で、スケールの大きいアクセル跳びますよね。足元もうまくなってきたから、これからPCSはどんどん延びてくる、、と、思う!!


羽生結弦EX「サムバディー・トゥー・ラブ」
エキシですが。まさかはーにゃが新しいエキシを用意してくるとは思ってなかったので、これはうれしい悲鳴です。ジャスティン・ビーバー君の楽曲を持ってくるとは、いろいろ押さえてるなぁ。
しかし中国杯のエキシで、ナンソン君がはーにゃをリフトしたらしいとか、ホントですかねwwwwなんだそれおれみたいぞこんちくしょう!


こんな感じかなー。コストナーも難解ながらSPは面白いものを持ってきましたし、スウェーデンは女子もスウェーデンだったし(苦笑)、リッキーのSP、レイノルズのFS、マカロワのマリリン、


最後に。
中国杯と丸かぶりだったけど、週末に東日本選手権があって、それで村主章枝さんが全日本選手権出場を逃す、という結果を聞きました。合計点は95点とまぁよくないし、プロトコルを見たらダブル祭りで4点台と5点台がズラリ・・・・・・。けがをしたという話は聞いていましたが……。
私は中野友加里さんの演技でフィギュアスケートが大好きになり、高橋大輔で男子シングルに目覚め、エフゲニー・プルシェンコフィギュアスケートの楽しさにどっぷりつかり、セルゲイ・ヴォロノフで戻れないぐらいのスケオタになった人間ですが、スケートを知るきっかけは村主章枝さんの演技でした。

この時の演技。あらかーさん、サーシャを抑えて優勝したGPファイナルでの演技。
スピード感のある軽やかなスケーティングが本当に美しい。後半になっても遅くなるどろか早くなるスピードに、高速で移動するステップ。音に浸りきったような彼女の演技が大好きでした。
今の採点法だと、村主さんの持つスケーティングは生かせないのかな、と数年ずっと思っていたんですが、現役でずっと滑り続けている彼女に対して、単なるスケオタが「そろそろ引退すれば?」という言葉は、少なくとも私からは吐けません。だってたとえ過酷な競技であっても、「フィギュアスケートは美しい競技である」ということを村主さんは一番に私に最初に教えてくれたから。
彼女には自分の納得するまで現役を続けて欲しいです。そしてもう一度、村主さんの美しい演技がみたいと思います。しょーじき、個人的に「魂の歌/ファンタジア」から彼女のプログラムで「これは素敵だよねぇ!」と思うものがなく・・・・・・。