恋するナポリタン


四大陸のことを書こうと思ったけど、こないだ見た「恋するナポリタン 〜世界で一番おいしい愛され方〜」に爆笑したのでちょっとそれの話。WOWOWでやっていたので録画して見ました。

この映画の内容を自分なりに説明するのがめんどくさいのでウィキペディアから引用しちゃいます。

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イタリアンシェフの田中武は幼なじみの佐藤瑠璃(相武沙希)の留守録メッセージを聞き、瑠璃に想いを伝えようと彼女の元へ向かう途中、ピアニストの槙原佑樹(エグザイルのマキダイ)の事故に巻き込まれて亡くなってしまう。佑樹は一命を取り留めたと思われたが、なぜか彼の体には武の記憶が宿っていた。加害者である佑樹が慣れ親しむ武の料理を作れる事に心許せない瑠璃であったが、彼の行動に次第に心を開いていく。

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最後の「彼の行動に次第に心を開いていく」って、「次第に」というのは間違い。終盤の結婚式のシーンまで「私の前に二度とあらわれないで!」で貫いてましたよね?
そんなわけでウィキペディアより参考にしてほしいのがこちらのサイト。

http://hakaiya.com/20101006/review-6590
<ウケる要素を集めすぎて珍作になった「恋するナポリタン」>破壊屋


映画の最初で瑠璃の幼馴染であるタケシと引きこもりのピアニストのヒロシ(エグザイルの人。マキダイ)は事故にあい、タケシは死にヒロシは一ヶ月のこん睡状態の後、一命を取り留める。しかしヒロシにはタケシの記憶が残っていた。つまり、タケシ+ヒロシ=マキダイになる。
この映画、何が見るのがつらいって、母曰く「セリフが臭い」のと、それぞれの役者の何か間延びした感じがちょっとなぁ。単純に配役ミス……だけじゃない、脚本ミスでもあるな。。これをつめれば女が寄ってくるとでも思ってんのかと「恋も仕事も腹八分目パートナーズ」(製作委員会。クレイジーな名前だ)と怒りたい。マキダイをほぼ無償で手伝ってる大学生の甥の存在がとても都合がいい……っていうかあの甥、破壊屋さんでも突っ込まれてたけど、大学卒業してレストランのオーナー&シェフになったのかよ。タケシ+ヒロシ=マキダイに教わるまでズブの素人じゃん。。。
途中で市川亀次郎がヒロインに「俺の前ではがんばらなくてもいいんだよ」とかいってるとき、明らかに口元笑ってましたよね? 役者もここまでセリフがアレだと失笑するしかねーんじゃねえの……? 何でこの映画の出演を決めたんだ? しかしこの、「何故この映画に?」という俳優は市川亀次郎のほかにも出てくる。北大路欣也紺野まひる(本当にチョイ役)に、何故か脳科学者の茂木健一郎まで出てくる。この茂木健一郎は祐樹は脳死するということを伝える役。わざわざ茂木健一郎を配役しなくてもいいんじゃねーの……?
何か瑠璃に対して男性方が言う台詞っていうのは、素直にとか、がんばらなくていいんだよ、とか、そういう「男性に言われたら確かに女性にとって心地のいい言葉」だけど、それで女が引っかかると思うなバカ!
ので、結論を言っちゃうとつまんなかったです。映画を見ながらずーっと失笑してました。これより面白い映画たくさんあるよ。アメリカで散々な評価だった「妖精ファイター」(日本劇場未公開)だってこれから比べりゃずっと面白い。