頑張れ、海外新鋭女子

男子を書いたので女子も書かないと。ということで四大陸選手権女子のレビューです。
アメリカはワグナーが欠場。代わりに若いグレイシー・ゴールド、クリスティーナ・ガオ、アグネス・ザワツキーが出場。カナダからはベテランのアメリー・ラコステのほか、16歳のジュリアン・ザガンに新鋭のケイトリン・オズモンドがエントリー。中国は張可欣と李子君のやっぱり若い二人。
こう見ると日本勢は佳菜子ちゃんがアグネスと同い年な以外、ベテランの日本勢VS新鋭の海外勢という構図だったんだなぁと終わった今思います。
で、試合結果は。


海外勢は若さというか、大きい試合に慣れていない感じがちょっと出ちゃったなぁというのが感想。ゴールドもノーマークだったジュニアワールドで銀、ケイトリンもノーマークだったスケートカナダで優勝をしていても、それまでの国際大会の実績はそんなになかったわけだから。
ただこの二人はとても能力があるのは、失敗してもわかる。ケイトリンのスケーティングは年の割にきれいだし、ゴールドはちゃんとした5種トリプルもち。この二人は今からが本当に楽しみな選手。

そんな今回の大会での個人的MVPは、李子君。

滑り自体はまだ幼い感じなんですが、それに反するかのようにジャンプの姿勢や着氷がしっかりしてる。なんか不思議な感じだなぁと思ってたんですが、コーチがチェンジャンなんですね。成程納得。
動きはNHK杯の時よりも動きが洗練された感じ。女子の宿命ともいえるルッツのエラー、二つのURがあったけど見た目は全部ノーミス。特にセカンドの3Tが二つとも回転不足をとられなかったのは大きい。表現もまだ幼いけど、きらっと光ってる。これからの習熟が楽しみ。
……実況の塩原さんが「中国の美少女」と連呼しすぎたのは正直選手に同情しましたがね!


日本勢のことも。日本勢はひそかに、村上佳菜子選手がSP後半3−3を女子シングル史上初めて成功させていました。
ライターの野口美恵さんがいいコラムを掲載していたので紹介。
<村上が密かに成し遂げた快挙”SP後半3−3”成功の裏に弛まぬ努力>
佳菜子ちゃんの今季SPは結構好きなんですが、クリーンで見られなかったのでここで決めてくれてうれしい。
浅田さんのSPは良かったですねー。ここ最近アンチ真央認定されそうな私でしたが、今回の大会の浅田さんは本当に素晴らしかったです。白鳥の衣装は新しい衣装のほうがステキ。あっこさんもいっこ抜け出せた、というのが分かった大会でした。
ところで、ガオちゃんのリベルタンゴの時、実況の塩原さんが「優雅さが際立ってます」と言ってましたが、ピアソラを滑ってる選手に「優雅」というのは違う気がしてる。


頑張れ海外勢、日本勢つええ!という感じの四大陸女子でした。
さぁワールドはどうなるだろなー。ヨナも復活するし、ロシアはユーロ2位だったソトニコワとナショナル優勝のタクタミは来るでしょう。それにコストナーとアシュリーが加わって、ここ数年で一番盛り上がるワールドになるんだろうなぁ、個人的に。