ユーリ!!!オンアイス 1話

10月から始まったアニメ「ユーリ!!!オンアイス」。
存在は知っていたけどあまりチェックもせず、友人からPVが送られてきたのですが……これがもうすごい!フィギュアの動きが半端ないうえに、振り付けがオール宮本賢二!!!監修に元全日本チャンプの横谷花絵さん!!しかも本田武史まで声で出ている!!スケオタとしても垂涎の作品が始まる!!!ということで。
そんなわけで見始めました。


雑に1話に出てきたキャラクター紹介。
○勝生勇利……主人公。ガラスのハートを持つ23歳。GPファイナル最下位で惨敗し、それまで契約していたコーチとの関係を解消し地元に戻る。カツ丼が大好物。
○ヴィクトル・ニキフォロフ……世界選手権5連覇中の27歳。勇利が惨敗したGPファイナルで優勝したロシアのレジェンド。スコアが335点って無事人間を卒業したすごい人。鼻が赤い。1話の最後にすごい尻が見られる。
○ユーリ・プリセツキー……ジュニアGPファイナル優勝。可愛い顔のガラの悪いロシアヤンキーで服装のセンスはただのガチンスキー(EDより。つまりセンスは聞くな)。ヴィクトルと同門。

1話総括。
1.アイスバーグのトイレってあんなおシャンティなんですね。
2.フリー4クワド(しかも全部種類が違う)を実施する27歳って体力どうなってんのよ。
3.尻がすべてを持って行った。


最初はソチで開催されたGPファイナルから始まります。場所はどう見てもアイスバーグ。そこで勇利は最下位と惨敗してしまいます。
……まあ、GPファイナル自体、シーズン序盤な上にシリーズを勝ち抜いた6人しか出られないので「惨敗」という単語はどうかと思いますが。(割とGPシリーズを「勝ちに行く」というより「調整」として見ている選手もいる。ジュベールははっきりと「ユーロとワールドのための調整」って言ってた)……そういえば放送局のテレビ朝日ってGPシリーズを「世界一決定戦」と位置付けていましたね。いらないチャチャをいれてしまいました。
ちなみに1位ヴィクトルと最下位勇利の点数(小数点切り捨て)の差を見てみると……

1位 ヴィクトル・ニキフォロフ 335点
6位 勝生勇利 232点

……100点差がある!!!! 1位の点数は無事人間を卒業した選手の点数ですね!!どうなってんのよ!!!
でも勇利君、「惨敗」「演技がボロボロ」という割に232点は出ているんですから、地力はあるってことですね。でもまぁ100点差がつくと確かにボロボロと言わざるを……そういえば去年のGPファイナルの男子が似たような結果でした。(小数点切り捨てで、1位羽生330点、6位ムラデー235点)。そのときムラデー君が「惨敗した」とは、少なくとも報道ではなかったように覚えておりますがどうなんでしょう。
そんなこんなで結果が残せなかった勇利君はトイレで泣いてしまいます。…アイスバーグのトイレって個室が赤くなってるんですね。なんておシャンティ。このトイレに羽生君も入ったのかしら。そこに現れたのがユーリ・プリセツキー。JGPファイナルの優勝者です。

「来年、俺はシニアに上がる。二人もユーリはいらない。才能ない奴はさっさと引退しろ。バーカ!!」

ロシアンヤンキー丸出しの本性で勇利にタンカを切り……いやいやいやちょっと待ってよあんた。「二人もユーリはいらん」てあんた。あんたの国にはユーリが二人どころか、同じ時代にアレクセイは2人いたし(ウル様とヤグディン)、セルゲイも2人以上(ヴォロノフとドブリン。ベラルーシにもダビドフという苗字のセルゲイがいて、3選手が一緒に活動した時期はちょっとだけかぶっています)いただろ!!ついでの2人のアレクセイはアレクセイという名前のコーチ(ミーシン)に同時期ついてたじゃんね! あんたの国だけで名前の重複こんだけおるんだから、日本の勇利君がちょっと失敗したからって二人もユーリはいらんなんて、そんなこと言わんといてや!!!


・・・そして時間はファイナルが開催された12月から一気に年を越して4月。勇利君はファイナルの失敗を引きづったまま全日本に臨み、再び惨敗し、その後の国際大会に派遣されずにシーズンを終えます。4CC、ワールドはもちろん、ユニバーシアードにも派遣されません。コーチとの関係も切り、デトロイトから地元の九州に戻ってきます。ああ温泉。温泉いいなぁ……。実家が温泉とか神だろ!!! アスリートにとってすごいいい環境です。
シーズンが終わり、大学を卒業した勇利の心は引退か現役続行かがハーフハーフでした。大体の大学生スケーターは卒業と同時に引退になってしまいます。大学卒業した彼にとって、続けるかやめるかどうかの瀬戸際にありました。
同時期、東京では世界選手権が開催され、ヴィクトル・ニキフォロフが5連覇へと挑戦中でした。

さて。
1話での見どころはなんといっても、世界選手権でのミヤケン振り付けのヴィクトルのフリープログラム。そしてそのヴィクトルのプログラムを幼馴染の前で完全にコピーする勇利君。
勇利君は幼いころからヴィクトルにあこがれ、地元のリンクで幼馴染と一緒にヴィクトルの動きの真似までやってます。愛犬の名前もヴィクトルで実家の自分の部屋もヴィクトルのポスターだらけ……お前ただのファンじゃねーか!!www
このヴィクトルのジャンプ構成なんですが、非常にクレイジー無事人間を卒業した人の構成です。
それがどんなものかというと……


○フリーで4クワド(種類はすべて違う。ルッツ、フリップ、サルコウトウループ
○カウンター3A。(羽生君がよくやってるやつ)
○3Aからのコンビネーションで3ループ入り(そもそも3ループをコンボで付けられる男子選手はごく稀。)
○最後のクワドは4回転トウ+3回転トウ(乳酸どうなってる?)

……………体力どうなってんのおおおおお!!!?点数よりもまずそこ!!
いやあ、確かに肉体のピークっていうのは人それぞれですよ。32歳でSP2クワドやってたコンスタンティンメンショフという鉄人もいらっしゃいましたし。でも、1)27歳で、2)クワドの種類が4つで、3)かつノーミスで滑れる、ということは、彼の周りだけ何か違う磁場が働いて重力を感じなくなっていたのだな!!イコール、無事人間卒業。……としか考えられません。
ちなみにこのシーン、バタフライを下から映したり、ルッツフリップのエッジをちゃんと分けていたり、ステップターンのところなんてただの神。スピード感が出ててマジで神です。
勇利君のコピーシーンでもありましたが、彼のシーンではエッジの深さやスケーティングを強調してやっていたような気がします。最後のスピンでふらふらしたのはそれっぽい。


なお、この勇利のヴィクトル完コピの演技なんですが、1)幼馴染の子供によって動画でアップロードされ、2)光の速さで拡散され、3)ヴィクトルの手元に届き……。温泉旅館に本人登場。

「今日から俺がお前のコーチだ。お前をGPファイナルで優勝させるぞ!」

温泉で!堂々たる宣言!!もちろん全裸!!!尻!!!!これはクワドの飛べる尻!!!!!!
………いやー!!まさかフィギュアスケートのアニメで尻を見るとは思わなんだあっはっは。でもあの尻はクワドが飛べる尻だよ!!!尻がすべて持って行った感はあるよあっはっは。

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そんなわけで雑に1話の感想を書きましたが、早く2話がみたいです。次は九州にロシアンヤンキー・ユーリ君も現れるみたいだしどうなるのよ!!早く来週になれ!!!