ジハード六巻・感想後半戦。

前回前半戦などど言ってしまったので、今日は後半戦を書かねばならない。

そういえば著者の定金伸治先生は「遠藤周作ばっか読んでいた」と解説でおっしゃっていました。
それを聞くとヴァレリーがどんどんキリスト化していくっていうのがなんだか分かる気がします。
遠藤周作キリスト教書籍で有名な方。「イエスの生涯」、「イエスの誕生」など。たしか「沈黙」もそうだったよな??
クロサキ遠藤周作は「王妃マリー・アントワネット」しか読んだことありませんが、キリスト教色が強い作品でありました。
その作品の中で、アニエス修道女という人物が出てきます。
アニエス修道女は修道院で働いていましたが、革命を理由に修道院をやめます。そのまま女工として働きますが、ジャコバン派の改革に疑問を抱いていって。それで本音をマラーという人に本音をぶつけますが、相手にされなくて、弾みでマラーを殺してしまいます。殺人を犯してしまったアニエスはそのままコンシェルジェリー監獄に連れてかれ、断頭台で死んでいきました。
たしかこのアニエスのモデルはシャルロット・コルデという元修道女でジロンド派女性・・・とまぁこれはともかく。
なキャラクターです。殺される前、アントワネットに「裁きは神が与えるものだ」と言った人物です。


こーゆう作品をずっと読んでいれば、弱くて脆いヴァレリーがキリスト化していく話も、わからなくはないです。