隣の百合は白

彩雲国物語 隣の百合は白 (角川ビーンズ文庫)

今回の外伝は、
主人公そっちのけです。
秀麗の出番があまりにも少なくて笑いました。
前回龍蓮が外伝一冊の主人公なら、今回は吏部尚書・紅黎深が主人公。表紙でもエラソーに踏ん反りかえってます。しかし、なにやら私の周りでは黎深が好きな人が非常に多い。もち、わしも。あのわがままっぷりが何ともいえず。。
話だけちらほら出てきた奥さんが、今回の外伝で初お目見え。しかし……結構想像と違ってた、というのが感想。とはいっても、「じゃあ、どんな性格なら黎深のヨメさんがつとまるのか？」と思うと、やっぱり想像できなかったりもする。実際、百合姫の性格が全然想像できなかった。
でもそんな百合姫に惚れた。

それでは今回のつぼポイントをどうぞ。
・「お前の兄ちゃん、でべそー！」
・老若男女に慕われる櫂楡様←彩雲国一の高年齢にして、彩雲国一の色男です。マジ惚れる。
・「お伽噺のはじまりは」の扉絵←幼い頃の紅三兄弟
・机に突っ伏して眠っちゃった黎深←萌　え　た
・「地獄の沙汰も君次第」の扉絵←黎深・百合姫（譲葉？）・幼き日の絳攸（コウ）のスリーショットが……！！
・黎深に拾われてあたふたするコウ←超・かわいい。
・パンダとみかんのお面←この巻で一番爆笑した。
・黎深の「行くな」←素直にいやあいいものをとにやにやしながら読んだ
・国試まっただ中なのに青春を謳歌の三人組←鳳珠の青年時代可愛い！！

　
百合と黎深のやりとりが好きだ。黎深に向かってああもはっきり言える女性じゃないと付き合えんのだなぁ、と。鳳珠は……。
個人的に彩雲国のカップリングとして、秀麗のお相手は劉輝でも絳攸でも清雅でもなくて、
奇人（鳳珠）だと思うのですよ！！
九巻でパパに「結婚しない」宣言してるけど、政略結婚ならもしかしたらうなずくかもしれんし、そこで顔に目線がいきがちだけどバリバリ働き、尚且つ百合姫も好青年と賞賛した奇人なら秀麗も嫁ぐかもしれんぞ！　同じ彩七家、まぁ、紅家と比べて黄家は落ちるけど、下手なところに嫁ぐよりも全然マシなはず。
絳攸って手もあるけど……絳攸と秀麗は先輩・後輩、いや、師匠と弟子って感じだからなぁ。。まぁ、それでもありだけど……
でも、でもやっぱり奇人ですね。
というよりも、百合姫を逃して秀麗を逃したら、あんまりだろう……。てだけなんですけどね。