おらも、あまちゃんがすきだ!

今週、連続テレビ小説88作目の「あまちゃん」が終了しました。全156話。
朝ドラは「あぐり」のころから結構ぼんやり見る方でした。たまに土曜の一挙放送で見たりとか。個人的に近年ので好きなのは「カーネーション」「ちりとてちん」「ウェルかめ」「芋たこなんきん」「どんと晴れ」当たりでしょうか。特に好きなのがやっぱり「カーネーション」なんですが、「あまちゃん」はとにかく面白い。おらも、あまちゃんが好きだ!本当に前までの「純と愛」はいったいなんだったんでしょうか!((苦笑)だけど本当に「純と愛」に関しては150話に関する脱力感しかないんだぜ、反してウェルかめは視聴率激悪だったけど倉科カナちゃんが可愛いんで。。)
最終回についても書いているので、まだ最終回を見ていない人はちょっと注意してください。


あまちゃんの魅力はまず、町山智浩さんが結構早い段階で語っておられます。たまむすび内での町山さんの評をどうぞ。


○オープニングに歌がない!
朝ドラのオープニングはBGMのみか歌。またBGMだけだと味気なくなると、そのBGMに歌がついたりする。BGMに歌を組み込んで失敗したのが「おひさま」のオープニングで、なんか意味わかんなくのっぺりした曲になってしまった。
あまちゃんのこの曲は「毎日聞いても飽きないように」と作曲家が作ったらしい。確かにこの曲は、毎日聞いても飽きないっていうよりも、元気が出るよね。


○パロディ、パロディに次ぐパロディ
まず言わなくてもわかるように「アメ横女学院」はAKBだし、荒巻さんは明らかに秋元康。「潮騒のメモリー」は「潮騒のメロディー」。春子は元スケバンだが実際の小泉今日子も暴走族の友達がいた。他にもさがすと確実に色々色々あるけど、中でも私が好きなのは「じょじょは奇妙な冒険よね!」と鈴鹿ひろ美がいうところ。
ただ、そのパロディはパロディを際立たせてしまうと物語の部分から浮いてしまう。あまちゃんはそのパロディをきちんと物語に組み込み、パロディがわからなくても面白さを失わないからいいのだ。あれですよね、「わかるやつにわかればいいんだよ!」ってことです。


○ヒロインにヒロインがいる!
朝ドラのヒロインは能年玲奈ちゃん演じるアキちゃんでした。そして朝ドラのヒロインには結ばれる相手役の男性がいます。ですが、この朝ドラのヒロインは相手役が女の子でした。アキの相手は初恋でカレシの種市先輩ではない。明らかにアキちゃんの相手役は、親友で潮騒のメモリーズの片割れの、橋本愛ちゃん演じる足立ユイちゃんだ。
最終回でユイとアキは、お座敷列車の後ユイが震災の時に閉じ込められた先へと走っていく。ユイは震災の日、あの先へ行っていたら確実に死んでいた。
そして本当の最後は、オープニング曲がかかる中ユイとアキの二人で灯台へと走っていく。二人で空を見上げて「おしまい」の文字で終わり。
これぞ百合エンド!尚ユイの存在は、従来の朝ドラの相手役以上の役割を果たしている。それはあまちゃんはアキのストーリーだが、「アイドルになりたい」ユイのストーリーをしっかり組み込んでいる。ユイがいなかったら、今の海女アイドルなアキはいなかっただろう。それを絶妙に絡ませてこそ、アキにとってユイはなくてはならない存在になり、ユイは朝ドラの相手役以上の役割を果たした……と思っています。
しかし朝ドラで、ヒロインと(固い友情で)結ばれるのが女の子っていうのもかなりの冒険だよな!!


○その日。
物語の始まりは2008年の夏。アキの高校2年から始まる。朝ドラにしては珍しく、幼少期から少女期、そして大人になるまでを描かない作品だった。つまり、一年をかなり濃く描いていける作品だった。このころから3年後〜とか時間の飛びもない。だから進んでいけば確実に東日本大震災にあたるのだ。
この震災の回を、緊張感を持って臨んだ方は多いと思う。どう表現するかが想像できなかったが、震災の日は東京のパニックになっている状況で、震災によって北三陸がどうなったかは観光協会ジオラマを使って描いていた。実際の震災の映像を映すのは正直きついと思う。このためにジオラマがあったのか!クドカン
クドカンが震災のことをドラマで描くのはあまちゃんが初めてではない。2011年に「11人もいる!」という神木隆之介主演のドラマがあった。それの確か5話だったかで、家が震災で倒壊したため仙台から転向してきた男の子と神木たんの妹が恋をするエピソードがあった。ここでも震災の話はでているけど、「震災があったんだから〜」「それとこれとは別!」というような会話だった覚えがある。ただ震災を重く扱うのではなく、感動を押し付けるのではなく、応援しよう!というのではないのが個人的にいいなぁと思った。
あまちゃんでも、アキがドキュメンタリーの依頼を受けて「これを放送すれば、全国から応援が来るよ!」「おがまいねく。こっちは勝手に頑張りますので」というやりとりがあったが、これも被災地の声なんだろうと思う。


○なつばっぱ!俺だ!結婚してくれ!
わたし宮本信子好きなんですよ。


○まさか小池徹平非モテ男とは。
わたし小池徹平好きなんですよ。そして、小池徹平演じる足立ヒロシは、最後まで本名で呼ばれなかった。ストーブさんはストーブさんのままだった。そこにすごい安心を感じたよ。


○若かりし頃の春子
能年玲奈ちゃん橋本愛ちゃん同様に、絶対人気出たよね、有村架純ちゃんも。


さて、あまちゃんに関してはいろいろな方も見ていらっしゃるので、この辺で。じっくり見なくても十分に練られて設定やものがたりを作っているのでちょう大満足です。カンクちゃんは仕事が丁寧ですね。私にとって「カーネーション」と同等かそれ以上に面白く、好きな朝ドラですよ。とりあえず、あまちゃんの視聴率が「梅ちゃん先生」を抜かしたようなので私は一安心です。

おらも、あまちゃんが好きだ!